建具工場見学 建具は手作業
先月は2週連続で家づくり学校2年生の授業
の引率で、植木畑に続いては、建具工場の
見学でした。
埼玉県のときがわ町周辺は、建具工場の多い
土地柄で、今回は障子などを多く作っている
畑産業さんと、特殊建具を多く作っている
栗原木工さんを見学させて頂きました。
障子の組子は交互に組み合わされているって
知ってましたか?
何でもなく出来上がっている建具がこんなに
細かい仕口や加工で組み上げられているって
知ってましたか?
意匠設計者が描く図面にも、組み方や仕口
まで描くことはなく、現場で出来上がった
モノしか見ないので、途中を見る機会は意外
に少ないものです。
手で加工することの難しいものは機械で加工
します。写真は円形を彫り込んでいます。
機械にデータを入力すると、機械が掘り込み
ます。1から6までの様々な形や方向の刃が
適切に選ばれて形を刻みます。
午後からは、阿部興業株式会社さんの研究所
にて、最新の製品の見学と製品検査場の見学
と、荒川木工の荒川さんの建具講義と今回の
見学の講師の家づくりの会の松本直子さんの
講義をお聞きしました。
写真は木製の自動ドアです。
前から作られてはいたそうですが、コロナが
発生し、病院やクリニックなどでの採用が
増えたそうです。センサーで非接触でドアの
開け閉めができるのは重宝されているそう
です。そして、リニア式のモーターなので
静かで壊れにくいそうです。
製品検査については、木製建具は反り問題が
常にあるのですが、できるだけ反りが出ない
ようにするために、温度や湿度を変えながら
実験を繰り返して製品開発しているそうです。
同じように、防音建具の防音性などについて
など各種実験、検査を繰り返して製品が完成
している様子を見学しました。
当たり前のように存在している建具ですが
様々な知恵と工夫が盛り込まれていることを
改めて実感した1日でした。
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