恩師
7月から真夏のような気候が続いていますね。
今まで夏バテはしなかったのですが、年のせいでしょうか、最近は多少食欲が落ちますが、夏以外は食欲旺盛なので、バランスがとれてちょうどよいかもしれません。
ここ数年、大学の先輩方にお会いする機会が増えました。女子大なので皆さん女性ですが、建築家として活躍されている姿に励まされますし、嬉しい気持ちになりました。
先月、そんな先輩方とお会いした時に、ゼミ担当教授だった佐生健光先生が昨年夏にお亡くなりになったことを教えて頂きました。私たちの学年担当を最後に大学教授を定年(70歳)で退官されていましたが、数年前からはご高齢ということもあり年賀状も控えていたのでお元気にされているか心配していました。
ゼネコン設計部から吉村順三事務所に転職し、その後大学で教鞭を取りながらご自身の設計活動もされていました。私たちが卒業する直前には佐生先生が設計された住宅を何軒か見学させて頂き、最後にはご自身が設計されたご自宅にもお邪魔させて頂きました。その1日のことは今でもよく覚えていて、折々に体験した空間を思い起こします。
佐生先生が退官された後に「もうひとつの住居学」という本を出版されました。
大学での教育は技術面に重点を置きがちだけれども「建築家を育てるためには、物心両面にわたる生活の理解者を育てることが、まず必要であることを痛感している」「講義の中で語り得なかったことがらを文章にして、学生諸君によんでもらいたいと思い立ったのも執筆の動機の一つとなった」と前書きにはあります。今はもうお話を聞くことはできませんが、本という形で私たちに頼りになるものを残して頂いたことはとても有難いことだと思います。佐生先生のお人柄が溢れた誠実な本です。
事務所を開設したことをお伝えした時には、「よい建築を創造されますよう祈っています。」というお言葉を頂きました。教えて頂いたことを胸に留め、これからも誠実に設計の仕事をしていきたいと思います。

佐生先生が退官された後に「もうひとつの住居学」という本を出版されました。
大学での教育は技術面に重点を置きがちだけれども「建築家を育てるためには、物心両面にわたる生活の理解者を育てることが、まず必要であることを痛感している」「講義の中で語り得なかったことがらを文章にして、学生諸君によんでもらいたいと思い立ったのも執筆の動機の一つとなった」と前書きにはあります。今はもうお話を聞くことはできませんが、本という形で私たちに頼りになるものを残して頂いたことはとても有難いことだと思います。佐生先生のお人柄が溢れた誠実な本です。
事務所を開設したことをお伝えした時には、「よい建築を創造されますよう祈っています。」というお言葉を頂きました。教えて頂いたことを胸に留め、これからも誠実に設計の仕事をしていきたいと思います。
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