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倉敷

3月に家づく学校の修学旅行で岡山・兵庫に行ってきました。
吹屋というベンガラを使った古い町並みが残った地域を見学、倉敷建築工房の皆さまに倉敷の街並みと自邸を案内して頂き、旧閑谷学校・箱木千年家・浄土寺浄土堂とまわりました。
盛り沢山ですべては紹介できないので倉敷で見学した「林源十郎商店」をご紹介します。

倉敷は古い町並みが残っている地域として観光地として今ではとても有名ですが、元々旧家が多く、1つの敷地の中に母屋・離れ・蔵等何棟も建っているところが多く、世代交代していく中で大きすぎる敷地や建物を維持していくことが困難になっていたそうです。
そこで、街並みを維持しつつ、有効活用の道を模索しながら古い建物を活かす活動を続けてきたところ、今のように街並みが魅力となって人が集まり、人が集まることで商店や飲食店も増えて街が賑わうようになってそうです。

林源十郎商店も1つの敷地の中にいくつも建物があり、それぞれ服飾店・雑貨店・レストラン・カフェといろいろなお店があり、建物同士の間もテラスや植栽で彩られた小道などでゆるく繋がっています。建物はすべて既存の建物を改修したものです。

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こちらが道路に面した本館です。この建物の裏側に何棟も建物があります。

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建物間の路地も植栽がきれいに植えてあります。

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奥には庭に面したレストランも。

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蔵も服飾店に生まれ変わっています。

林源十郎商店はかなり敷地も広く、建物同士間もゆったりしていますが、倉敷の他の建物は細い路地を抜けていく途中にお店があったり、抜けていくと少し広いところに出たり、中庭に繋がっていたり、迷路のように小道が入り組んでいて歩いていてとても楽しい街でした。本来は路地が分かりにくいことがデメリットでしたが、今は観光客も積極的に路地散策することを楽しんでいます。
元々あったものを活かしながら新しい視点を加えることで街の魅力が増していて、再開発で一気に新しく街自体を作ってしまうことではできない、初めてなのになにか愛着の湧くような街づくりはたくさんの時間を掛けて取り組まれてきた関係者の方たちの尽力の賜物だと思いました。

今回は短い時間でたくさんの場所を案内して頂いたので、今度はもっとゆっくり街歩きを楽しんでみたいと思いました。





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