思い出のホテルオークラ
昨日、ホテルオークラ本館が閉館となりました。
新聞やニュースでもかなり取り上げられていましたね。メインロビーが特に素晴らしいということで閉館までたくさんの方が訪れていたようですが、私の中での思い出のホテルオークラはロビーではなく、1階にあったテラスレストラン。庭に面した明るい内装のレストランです。


子供の頃は毎年お正月に家族で食事に来ていた場所です。グラタン、ハンバーグ、ビーフストロガノフ、ピーチメルバ・・・洋食屋さんに行けば食べられるメニューもオークラのものは特別おいしく感じられて毎年お正月が楽しみでした。1階の宴会場は年末年始だけたくさんのゲームが置かれ子供たちの遊び場になっていて、早速もらったお年玉を使ってゲームで遊ぶことも楽しみでした。なので、私の記憶の中のオークラはほとんどが1階。エレベーターホールや宴会場横の通路など。

確かに老朽化やホテルとしての今後を考えると建て替えは仕方ないようにも思いました。建て替えの設計には息子さんである谷口吉生さんが加わっているそうです。数々の素敵な建物を設計されている方です。きっと新しい本館も素晴らしい親子リレーになることと思いますので、完成を楽しみにしたいと思います。
最後に懐かしい思い出の味。テラスレストンでテイクアウト用に販売していた「チョコレートパイ」。
誰が食べても懐かしさを感じるようなお味となっています。こちらは残っているはずと思います。
形あるものはいつかはなくなってしまうけれど、記憶に残すことはできます。段々記憶の中だけになってしまった空間・場所等も増えてきました。自分の中のメモリーを増やさないと。でも、おいしいものと組み合わせた記憶は残りやすいので大丈夫かもしれません。

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