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北欧旅行1

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設計事務所の名前にもしているくらい北欧が好きなのですが、そのきっかけはスウェーデンの建築家エーリック・グンナール・アスプルンドさんの展覧会を見たことでした。
パナソニック電工で展覧会が行われたのは2006年。展覧会を見る前から北欧のデザインや建築は好きだったので展覧会にも行ったのですが、それまでアスプルンドさんのことは知りませんでした。しかし、展覧会を見た時の衝撃は大きいものでした。
建築から醸し出す雰囲気が何とも優しいのです。世界遺産にもなっている森の礼拝堂やイェーテボリ裁判所など大きな建物も威圧感はなく優しいのです。今までに見たどの建物とも違う感覚を覚えました(写真だけですが)。
その中でも自身の別荘として建てた夏の家はシンプルな切妻屋根平屋の建物ですが、写真だけでもなんとも心地よさそうな雰囲気がとてもよく伝わってきました。
初めて見たのにもう忘れられなくなりました。展覧会に合わせて出版された本も高額だったためすぐには買うのをためらったものの、やはり忘れられなくて購入して眺めてはいいなあとうっとりしていました。

それから1年、建築雑誌の募集のコーナーで「アスプルンドツアー」なるものを発見!しかも、あの展覧会の写真を撮影した写真家の方が同行するツアーとのこと。これは行かなくては!と勝手に思い込み、次の瞬間当時勤めていた設計事務所の所長にツアーに合わせて休ませてもらいたいと懇願していました。
ちょうど8月のお盆休みの1週間ぐらいあとの日程だったので、夏休みをずらしてもらい晴れて「アスプルンドツアー」に参加することができました。

冒頭の写真はアスプルンドの夏の家です。
母屋と別に子供用の小さい小屋やゲスト用の別棟やトイレ棟などいくつかの建物で構成されていますが、どれも優しさに溢れた空間となっています。個人邸なので、内部写真の掲載は遠慮させて頂きますが、検索すると出てきたりもします。
都会から離れ、家族との時間をゆっくり過ごすために建てた建物ですが、リビングの椅子に座り、窓から入江の景色を眺めているとゆっくりと時間の流れを感じるとともに帰りたくなくなりました。
私もいつかこんなお家を設計できたらと思っています。今はそこにちょっとずつでも近づけるように日々修行です!

「アスプルンドツアー」とはいうものの、フィンランドとスウェーデンでアスプルンドさんが設計された以外の建物も多く見学してきましたので、少しずつご紹介していきたいと思います。

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