木のデザイン図鑑

新年早々に引いた風邪は
その後も咳が止まらないまま
薬を変えながら1か月経過し
花粉症の症状と入れ替わりました。
花粉症は薬で押さえられていますが
眠気との闘いが新たに始まりました・・・。

体の不調に振り回されている間に
少しだけご協力させて頂いた雑誌が
発売されました。

建築知識2024年2月号
「木のデザイン図鑑」

20240217

少しですが、床板の凹みを直す方法について
載せて頂いています。
特集内容としては盛り沢山の内容なので
是非お手に取って頂けますと幸いです。

鉄骨やコンクリートなどの資材価格の高騰もあり
木造はより注目を集めている昨今です。
少し扱い方には気を遣う部分もありますが
木肌が感じられる空間は落ち着きます。

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2024仕事始め

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

31日、年内にやるべきことを終えた夕方
猛烈な怠さに襲われたと思ったら
夜には急激な寒気に歯をガタガタ鳴らす勢い。
で、体温は39℃まで一気に上昇。

翌1日、37~38℃を行ったり来たり
ただ横になっていることしかできない状態の中
能登地震が発生しました。

能登は祖父母が生まれ育った地で
私自身も幼少期は毎夏遊びに訪れた思い出深い
場所でもあります。
あの穏やかな風景が一変してしまいました。
能登地方は近年地震が少なくはないものの
大きな被害には至らずに済んできましたが
建物に蓄積された損傷が今回の揺れがダメ押し
となり、倒壊に至った建物も多かったのでは
と思われます。
幸い親戚の無事は確認でき安堵するものの
報道にもある通り、う回路等がたくさんある
わけでもなく、山深い地域も多く
半島の先に向かうには限られた道路を進むしか
ないなかで、救助の手が届きにくい状況は
容易に想像がつき、テレビを見ながら
ただただ、救助活動が進むことを祈るしか
ありません。

被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます
とともに
まだ救助の手を待ち望んでいる方々に
手が届きますように。

耐震補強が進んでいなかった。
そんなこともニュースでは伝えられていました。
今は大丈夫、だから、ずっと大丈夫、
という訳ではないんですよね。
昭和56年以前に建てられた建物は特に
少なくとも、倒壊を免れる程度までの耐震補強
を是非ご検討ください。
2024

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2023年仕事納め

今日は2023年12月30日。
今年もあっという間の1年でした。
前回投稿した8月以後、仕事が重なり
忙しい日々を送っていました。
そんな中での色々はinstagramで。

今年は2月から7月まで
ヘリテージマネージャー養成講習に
参加しました。
ヘリテージマネージャーとは
地域に眠る歴史文化遺産を発見し、保存し、
活用して、地域づくりに活かす能力を持った
人材のこと、です。
都道府県ごとに養成講座を開催しており
私は東京建築士会開催の講習に参加しました。

独立してからは、改修案件や調査などで
古い建物に関わる機会が増えました。
古いからと、ただ壊されてしまう建物も
少なくありません。
長い年月を経た建物が今後も残って欲しい
と思っても、定期的なメンテンナンスは必要
ですし、相続が発生した場合には相続税の
ために解体、となる場合も少なくありません。

ただ古いから残すということでなく
長い年月の中で建物と共に築かれた文化的価値
を見出し、その価値を評価してもらうことで
登録有形文化財への登録の道も生まれます。
文化財登録することで保存・活用のための
補助金が得られる道もあります。

そんな残したいと思う建物に出会った時に
手助けできる術を身に付けておきたい。
建物の文化的価値を残すために当時の手法で
建物の修繕を行うことで、昔からの建築技術を
残すことにも繋がって欲しい。
という思いから講座を受講しました。

材料も方法も、合理的で簡単にできるように
なることも近代化の中では必要なことだ
と思いつつ、長い年月の間、人の手で伝えられて
きた技術が使う機会が少なくなったことで
失われてしまうのは勿体ないと思っています。

伊勢神宮が20年ごとに遷宮を行うのは
建物の耐久性とともに技術を伝承していくために
世代交代を考えての20年だったようです。

新しいものもよいですが
ただ年数だけで建て替えるのではなく
使い続ける道を考えてみて、それでも、
という考える時間をつくってみてもよいのでは
と思います。

そして、新しく建物を建てる時も
この先、自分の次の世代にも受け継いでいく
という視点で考えることも大事ではないかと思います。

ヘリテージマネージャー養成講座でのことは
また、改めてご紹介できれば、と思います。

今年も皆様には大変お世話になり
ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様、良いお年をお迎えください。

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