建築家相談会

段々と寒い日が増えて冬の足音が近づいてきましたね。

たまにはお仕事の話を。
先月からパナソニックのリビングショウルームにて毎週末に行われている
「お気軽に建築家に相談」という相談会に参加しています。
毎月2回、関東のパナソニックショウルームにて丸1日相談をお受けしています。

この相談会は相談を受け付けている建築家への設計依頼以外にも
現在住宅メーカーや工務店さんと新築やリフォームの計画を進めているけれども
よく分からない部分があり相談したいなどのご相談も受け付けています。
専門家にとっては当たり前のことで詳しく説明しなくても分かるだろうと
思っていることでも、滅多に住宅のことを考えたり話を聞いたりすることのない
一般の方にはよく分からないこともたくさんあると思います。
それなのにどんどん話は進んでいくし、決めなくてはいけないこともあるし、
でも、どうやって決めればいいか分からない、等々。
自分たちだけで考えてもモヤモヤしていることも話してみると段々スッキリ
するかもしれません。
こんなこと相談してもいいのかなということでも気軽に聞いてください。
という相談会です。設計依頼でなくも大丈夫です。(設計依頼の方が嬉しいですが。)
新築・リフォーム、何でもOKです。

お気軽にと謳っていても、建築家と聞くとハードルが高いと感じるのか
ためらわれるようですが、どんなことでもまずは話してみてください。
この相談会は1組1時間まで無料です。

ご相談を聞いていると、今まで想像した以上に家を建てる中で色々なことを
決めるのは大変なことで、内容を理解するのも大変なことなのだと感じました。
自分自身にとっても、建て主さんにもっと丁寧に説明した方がよい点や
皆さんがお困りのことが分かって勉強になっています。
今日は汐留ショウルームでの相談会でした。
17時までの相談会を終えて外へ出ると電車のライトアップが。

161120

来月は12/12・24にパナソニック立川ショウルームにて
1/7にはパナソニック汐留ショウルームにて相談会を行います。
どうぞお気軽にご相談ください。

| | コメント (0)

秋の軽井沢

今年も残り2か月を切りましたね。

先月、軽井沢を訪れました。新幹線だと東京から約1時間、あっという間に到着です。

まずは吉村順三さんが設計したハーモニーハウス内にあるエロイーズカフェにて
朝食をいただきました。
1611071
天井は低いですが、椅子に腰かけるとちょうどよく落ち着きました。庭に面していて
木の葉がハラハラと舞い降りてくる様子を見ているだけで1日過ごせそうでした。

その後は脇田美術館で行われたシンポジウムを拝聴してきました。
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトの建築の保存活動について
フィンランドから実際に保存活動を行っている方々を迎えてのお話でした。
私もフィンランドに行ったときにいくつもアアルトの建築を見学しましたが
とてもよい状態で維持されているものが多かったと記憶しています。
実際に費用を出して修繕・修復するのは建物のオーナーさんではあるのですが
修繕・修復方法のアドバイスや情報提供等をアルヴァ・アアルト財団で行っている
そうで、元々のデザインを崩すことなく修繕・修復が行われているそうです。

シンポジウムの中で紹介された、アアルトの生誕100年の年に承認された
「フィンランド建築憲章」がとても印象的でした。
第1章建築憲章の目的の見出しには
「よい環境はすべての市民に与えられた基本的な権利である」
とあり、その後には、国家財産としての建築の重要性、建築遺産の重要性、
手本を示す公共建築、地方建築家の役割と続くそうです。
(2013年12月4日京都新聞夕刊の松隈洋さんの記事から抜粋)
建築を国民の財産として国も建築家も国民も取り組んでいこうという姿勢に
感動しました。今の日本の現状と比べるとなんとも素晴らしい志でしょうか。
日本でも一部では建築する前に市民の方たちとワークショップを行い、
その結果を設計に反映させてたりする取り組みもありますが、もっと一般の方に
建築に関心をもってもらいたいと思いました。

脇田美術館には吉村順三さんが設計した脇田和アトリエ山荘が建っており
今回のシンポジウムの後に通常非公開のアトリエ内部見学会も行われました。
以前から一度見学したいと思っていたのでこの日の一番の目的は見学でした。

1611072_2
1611073
1611074
1611075
庭を囲むように配置された山荘の中に入ると、庭に向かって勾配を付けた
天井の先に大きく設けられた開口部が障子とともに設けられています。
ソファ、ダイニング、窓際の椅子にどこに座っても何とも落ち着くこの感じ。
広いLDK空間ではありますが、ゆるくエリア分けされた空間が繋がっている
という感じでした。
また、奥にはアトリエがあり実際に使われていた当時そのままに残されていました。

見学の順番を待つ間には庭に用意された軽食とワインと温かいスープを頂きました。
杏のコンポートがとてもおいしく、テーブルコーディネートも素敵で
お腹も心も満たされました。

| | コメント (0)

奈良ー3

2日目は奈良市内から離れ、重要伝統的建造物群保存地区の橿原市今井町を散策しました。東西約600m、南北約310mという広範囲の中に全てではないですが江戸時代からの街並みが残っています。

1610111


1610112
間口の広さで税金が決まっていたため、間口は狭く奥行の広い建物です。京都の町屋と同じですね。
家が建ち始めた頃は2階をつくることが許されていなかったため、平屋ですが厨子2階と呼ばれる小屋裏部屋があり、丁稚さんたちの部屋として使われていたそうです。西から東へと栄えていったので、段々と2階をつくられることが許されていったので東に行くと2階建てのものもあります。

1610113
通り土間にはかまどがあります。こちらのかまどはなんと鍋が5つも同時に使えるもの。家族だけでなく使用人の人など多くの人が一緒に暮らしていたのですね。屋根には煙抜きがあり、壁上部にも窓がありますが、ヒモで開け閉めできるようになっていました。

1610114
こちらのお宅では逆に丸いかまどが1つ。それぞれに違いがあるようですが、見学させて頂いた中では3~5口のかまどが多かったです。
防犯上の引戸の工夫や敷居の高さなど、今でも応用できそうなヒントもありました。

1610115
最終日の朝、今井町のかまどにならって現代のかまどで炊いたおいしい朝食が頂ける鹿の舟・竈で朝食を頂ききました。炊き立てのごはんに卵を掛けて頂く卵かけごはんは絶品でした。
久しぶりに訪れた奈良でしたが、まだまだ見所はたくさんなので是非また訪れたいと思っています。

1610116

| | コメント (0)

«奈良ー2